2023年8月31日木曜日

ブラームス バイオリン・ソナタ全曲演奏会 -林直樹 & 去川聖奈-

2023-08-31 @みなとみらいホール



林直樹:ピアノ
去川聖奈:バイオリン

《ブラームス バイオリンソナタ全曲演奏会》
ブラームス:F.A.Eソナタ ハ短調 WoO2 から
「第3楽章スケルツォ」
ブラームス:ピアノとバイオリンのためのソナタ
 第1番ト長調 作品78「雨の歌」
ブラームス:ピアノとバイオリンのためのソナタ
 第2番イ長調 作品100
ブラームス:ピアノとバイオリンのためのソナタ
 第3番ニ短調 作品108
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ブラームス:6つの小品から「間奏曲」作品118-2



ピアノの林直樹もバイオリンの去川聖奈も名前も聞いた事がなく当然初聴きだが、みなとみらい小ホールでブラームスバイオリンソナタ全曲やるというのでこれは聴き逃せないと出かけた。
2人とも昭和音大出身で国際コンクールにも入賞しているとはいえ、マイナーな存在?だと思うので、どんなものかなあという一抹の不安…は最初の1音で消し飛んだ。

かぶりつき席だったこともあるかもしれないが、バイオリンの音が生々しく、エネルギッシュで、”全曲”を通じて(ここが勘所)ブラームス愛に満ちた世界を共有できた。

一般に「バイオリン・ソナタ」と呼ばれている作品は、正式には「ピアノとバイオリンのためのソナタ」であるはず。
本編を弾き終えて去川嬢が「バイオリンよりピアノの方が音符が多くて大変なんです」と林君に敬意を表していたが、いや、実際今日は聴きながら、ホンにピアノとバイオリンのための作品だなあと受け止めたよ。

アンコールは「間奏曲」作品118の2番。
本来はピアノ曲のはずで、今日の二重奏版は初聴き。これはブラームス自ら編曲したのだろうか?ともかく、僕の大好物だ。
「ブラームス愛」の物語は、クララに献呈した美しい小品でちょっと感動!の大団円となった。

♪2023-147/♪みなとみらいホール-29