2023年8月7日月曜日

フェスタサマーミューザKAWASAKI2023 昭和音楽大学 若き音楽家たちが祝う、ラフマニノフ生誕150周年

2023-08-07 @ミューザ川崎シンフォニーホール



時任康文:指揮
昭和音楽大学管弦楽団
テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ

モーツァルト:交響曲第32番ト長調 K.318
 第1部 アレグロ・スピリトーソ
 第2部 アンダンテ
 第3部 プリモ・テンポ
フォーレ :ドリー組曲 Op.56(H.ラボーによる管弦楽編)
 第1曲 子守唄
 第2曲 ミ・ア・ウ
 第3曲 ドリーの庭
 第4曲 キティ・ワルツ
 第5曲 優しさ
 第6曲 スペインの舞曲
ラフマニノフ:交響的舞曲 Op.45
 第1楽章 ノン・アレグロ
 第2楽章 アンダンテ・コン・モート(テンポ・ディ・ヴァルス)
 第3楽章 レント・アッサイ ― アレグロ・ヴィヴァーチェ
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ラフマニノフ:ヴォカリーズ



プログラムのキャッチコピーに「国も時代も編成も異なる三作品…」とあったが、こういう大雑把な括り方が可能なら、もうプログラムなんて何でもありだ。メインは生誕150周年のラフマニノフなんだから、その関連でまとめたら良かったのに。

モーツァルト交響曲第32番とフォーレ「ドリー組曲」の弦編成は同じ10型。時代も音楽の形も全然違うのだけど、こじんまりとまとまった点では同じような印象を受けた。先般聴いた東大オケに感じた不満と似ている。小綺麗にまとまりすぎ。

後半のラフマニノフ「交響的舞曲」は14型にサイズアップし管打も増えたが、数の割に迫力に欠ける。最近では5月に東フィルで聴いたが、その時の音楽と同じとも思えない。

ようやく終楽章に入って、ラフマ印の「怒りの日」のテーマが現れ、大人数ならではの迫力が出てきて、ティンパニとドラが大きな音を立てて、こうでなくちゃと気持ちも落ち着いた。

ずいぶん時間が余ったのでEncをやるな、と思ったら、カーテンコールは形ばかりにして始まった。冒頭の1小節ですぐ分かった。ラフマニノフのヴォカリーズだ。
その選曲が心憎い。
なんて美しい。心が洗われるようだ。

そんな訳で、終わり良ければすべて良し。

♪2023-140/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-19