2023-10-29 @県立音楽堂
泉翔士:指揮
横浜交響楽団
横響合唱団
神戸佑実子:ソプラノ
内海祐花:メゾ・ソプラノ
鷹野景輔:テノール
的場正剛:バリトン
モーツァルト:交響曲第1番変ホ長調 K.16
モーツァルト:ミサ曲第9番ハ長調 K.257「クレド・ミサ」
ハイドン:聖ニコライ・ミサ曲 Hob.XXII:6
珍しい作品ばかり3曲。
モーツァルトの交響曲第1番だけは極めて稀だけど生でも聴いているし、全集を買った時にまず1番を聴かないということはない。で、何度か聴いて第1楽章など、実際耳覚えのある曲だ。
先日、最晩年(逝去8月前)の弦楽五重奏曲第6番を聴いたが、逆にこの曲わずか8歳の作品だそうな。そして驚く事に、この曲の第2楽章には最後の交響曲第41番第1楽章のジュピター音形が既に現れている、この不思議な暗合!
次のモーツァルトとハイドンのミサ曲は両方とも珍しい。
そもそも演奏される機会が極めて稀なのだそうだ。
ハイドンの方はCDを持っていて、なんかの折に一度くらいは回したことがある。
両方とも4声部の独唱に合唱団(今回は76名)が入る。
2曲とも古典的な、というか、当時の標準スタイルで作曲されており、キリエ、クレド、〜アニュス・デイと並びも歌詞も同様だ。
もし、途中でハイドンの中にモーツァルトの曲が(逆も然り)紛れ込んでいても分からないだろうな。
作曲年代はハイドンの方が4年ほど早く(1772年=当時40歳)、モーツァルトの方は作曲当時20歳だ。
ハイドンの方が歌心があり心地よく、モーツァルトは劇的だ。
いずれにせよ、古典音楽の原型のようなすっきりした音楽を聴かせてもらった。ノーストレス万歳!