2017年11月23日木曜日

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団演奏会

2017-11-23 @ミューザ川崎シンフォニーホール


サイモン・ラトル:指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシカ」(1947版)
陳銀淑:Choros Chordon(2017-11月ベルリンで世界初演)
ラフマニノフ:交響曲第3番イ短調
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アンコール
プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」第3幕間奏曲

コンセルトヘボウなどとのセット券購入特典のリハーサル見学。
ざわざわしていたので、こりゃ大したことないかな、と思った。本番の指定席とは別にリハーサルは席がエリア限定で早い者勝ちだったので、遅く席に着いたら、2CBの最後列しか空いてなかった。なので、この時点ではさほどの音圧は感じなかった。リハーサルと言っても、みんなサイモン・ラトルにピリピリともせず、和気藹々の感じだった。

本番は、最初の「ペトルーシカ」はそもそもが、管弦楽技法のデパートのような作品であり、旋律らしいものは少なくほとんどリズムで出来上がっているような音楽なので、大編成(弦だけで約60人+管・打=80人くらいかな)のオケが猛烈な音圧で吠えまくった感じ。これはこれで良かった。

まずは、巨大で有能な職人集団という印象が強い。

後半最初の現代音楽は誠につまらない無調作品だ。どんな名人が演奏したって、面白くはなかろう。

メインのラフマニノフ3番はメランコリーでロマンチックなので特に緩徐楽章などごまかしが効かない。ここでも音圧が高く、また、合奏技術という点で上等ではあったが、弦(バイオリン)の高域の透明感が不足した。特に先日同じ席からロイヤル・コンセルトヘボウの透明な弦を聴いているので、明らかな透明感不足。音の良さに引き込まれることはなかった。ひたすら、ボリュームだ。
これくらいなら日本のオケもかなわないことはない。例えば、今年2月にパーヴォ・ヤルヴィ+N響がみなとみらいホールで演奏したマーラーの6番など、隅々まで神経の行き届いた繊細な美しさとブラスのダイナミックな咆哮が精緻で壮大な音楽を聴かせてくれた。
昨年10月のウィーン・フィル(ミューザ)でも、案外大したことないな、と思ったがベルリン・フィルでも同様だった。

この秋(まだウィーン響が残っているけど)の海外名門オケの中ではゲヴァントハウスとコンセルトヘボウが抜きん出ていたように思う。

前回のみなとみらいホールでのゲヴァントハウスのコンサートもそうだったが、今日のベルリン・フィルでも客席は普段とは何やら様子が違う。一種の高揚感が張り詰めている。ベルリン・フィルという圧倒的なブランド・パワーに気後れしていたかもしれない。だから、きちんと音楽を受止めきれなかったかもしれないという不安は残る。
コンセルトヘボウでは、文字どり音の響きを楽し無事ができたのだが。

♪2017-186/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-32