2017-11-03 @みなとみらいホール
永野光太郎(日本)
ヤクブ・チズマロヴィチ(スロバキア)
ナタナエル・グーアン(フランス)
アレクセイ・タルタコフスキ(アメリカ)
●永野光太郎(日本)
リスト:巡礼の年第3年より「エステ荘の噴水」
巡礼の年第1年より「ウィリアム・テルの聖堂」
ショパン:マズルカ第37番 変イ長調 作品59-2
夜想曲第17番 ロ長調 作品62-1
スケルツォ第3番 嬰ハ短調 作品39
●ヤクブ・チズマロヴィチ(スロバキア)
プロコフィエフ:束の間の幻影 Op.22
ショパン:夜想曲第20番 嬰ハ短調「遺作」
リスト:ハンガリー狂詩曲 第2番
●永野光太郎&ヤクブ・チズマロヴィチ(連弾)
フォーレ:組曲「ドリー」Op.56 より
1.子守唄、2.ミ・ア・ウ、
3.ドリーの庭、6.スペイン風の踊り
●ナタナエル・グーアン(フランス)
リスト:グレートヒェン(ファウスト交響曲から作曲者による編曲)
忘れられたワルツ第1番
メフィスト・ワルツ第2番
●アレクセイ・タルタコフスキ(アメリカ)
ラモー:やさしい訴え ソローニュのひなどり~ ドゥーブル Ⅰ、Ⅱ
ショパン:バラード第4番 ヘ短調 Op.52
ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの3楽章
●ナタナエル・グーアン&アレクセイ・タルタコフスキ(連弾)
ドボルザーク:スラヴ舞曲より抜粋
Op.46-1、Op.72-2、Op.72-7
35歳以下で国際コンクール2回以上入賞が応募条件だそうだ。
毎年世界から俊英が集まる。さりとてまだ本格デビューとまでは至らないプロの卵なのだろうか。昨年はケイト・リウ(前回ショパンコンクール3位)が参加する予定だったが体調不調で急遽来れなくなった。このことから集まるレベルが想像できるだろう。
過去の日本人参加者は、小山実稚恵、伊藤恵、若林顕、田部京子、海老彰子、永野秀樹、横山幸雄、田村響、菊地裕介、河村尚子などそうそうたるものだ。このクラスがぱっと世界に花開く寸前のやや固蕾状態の音楽を聴くことになる。
尤も、技量に申し分はなさそうだし、音楽性だった鍛え抜かれているから、蕾が花開いたところで、その差を聴き分けることもできないけど。
ま、大雑把な印象を言えば、元気がいい。テクニックがすごい(と聴こえる・見える)。それで、ピアノという楽器の真髄に迫ってくれるような気がする。
プログラムは、そういう演奏効果のあるようなものが選ばれているように思う。リストやショパンの作品などは有名で耳馴染んだものもが多かったが、あまり聴かない曲もあり、名曲発掘の良い機会でもあった。
♪2017-170/♪みなとみらいホール-40