2016年5月30日月曜日

東京都交響楽団第808回 定期演奏会Aシリーズ

2016-05-30 @東京文化会館


秋山和慶:指揮
東京都交響楽団
エリック・ル・サージュ:ピアノ*

ヒンデミット:金管と弦楽のための協奏音楽 op.50
モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491*
R.シュトラウス:歌劇『ばらの騎士』組曲
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シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集 作品から第12曲*


ヒンデミット(1895-1963)。
名前は知っているし、交響曲「画家マチス」(同名歌劇からの再構成)はビデオも持っているから、作品に無縁だったという訳でもないけどまともに聴いたことはなかった。
実際聴いてみても面白くもない。
調性が拡張されていて無調音楽ではないけど、親しみが感じられない。
それに、なぜ金管なのか?弦楽器には金管より木管の方が馴染むのになあ、などとその意図をあれこれ考えていたらいつの間にか終わっていた。
どうも現代の音楽は苦手だ。

楽しみだった「バラの騎士」。
R・シュトラウスの音楽は現代音楽的な雰囲気を覗かせながら母体はロマン派という、いわば最後のロマン派の面白さがあると思う。それに交響詩などの管弦楽作品はオーケストレーションが華麗で楽しい。
しかし、今日の演奏ではあまりその華やかさが感じられなかった。これはホールのせいかも知れない。
独奏ピアノも弱かったもの。


独奏ピアノのエリック・ル・サージュがアンコールで弾いたのが、シューマンのピアノ独奏曲:ダヴィッド同盟舞曲集の第12曲。かすかに耳に覚えがあったが、後刻都響のサイトに書いてある曲名を読んで思い出した。家のCDで確認したらわずかに39秒という超小品。シューマンのピアノ曲はショパンよりわかりやすくて気楽に聴けるのがいいが、アンコールに応えるならせめて数曲組み合わせて弾かないものかと思ったよ。


♪2016-076/♪東京文化会館-07