2016年5月28日土曜日

読売日本交響楽団第187回マチネーシリーズ

2016-05-28 @東京芸術劇場大ホール


キリル・カラビッツ:指揮
読売日本交響楽団
ヴィクトリア・ムローヴァ:バイオリン*

ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」 作品9
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47*
プロコフィエフ:バレエ音楽「ロミオとジュリエット」から
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J.S.バッハ:無伴奏バイオリンソナタ第1番からAdagio*
プロコフィエフ:「3つのオレンジの恋」から「行進曲」

ヴィクトリア・ムローヴァという女性バイオリニストのことは恥ずかしながら知らなかった。プログラムでは「現代最高峰のバイオリニストの一人」とありきたりのことが書いてあるのであてにはならないけど、後日ネットで調べたら59年生まれというから誕生日を迎えたら57歳か。遠目では実年齢よりずっと若く見えた。

ロシア出身だが、チャイコフスキー・コンクール優勝の翌年(24歳?)の海外公演中にアメリカに亡命したという大変な経験をしている。
また、3人の子供の父親が全員異なるという。
相当肝の座った人格なのだろう。
そういう人物像を前もって知っていたら、もっと興味深く彼女の演奏を聴けたのにと後で悔やむ。

その彼女の独奏でシベリウスVn協奏曲。
これはごく普通に力強い演奏だった。

しかし、アンコールのバッハ無伴奏にクセを感じ、Youtubeで彼女が弾くJ.S.バッハのシャコンヌを聴いた時、個性が強すぎてこれは当面受け入れがたいと思った。
まあ、とにかく明確に自己主張ができる心の強い人なんだろうな。

後半はプロコのロメジュリ。
読響の腕前は高く評価しているけど、芸術劇場では、たいてい管ばかり強く、弦の響が薄くなるのはなぜだろう。
ムローヴァの独奏バイオリンはしっかりと聴こえたが。


♪2016-074/♪東京芸術劇場大ホール-2