2016年5月5日木曜日

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2016 No.344 四季をめぐる旅〜18世紀ヴェネツィアの超名曲

2016-05-05 @東京国際フォーラムC


アンナ・マリア・スタシキェヴィチ :独奏バイオリン&指揮
ポーランド室内管弦楽団

ビバルディ:バイオリン協奏曲集「四季」op.8


アンナ・マリア・スタシキェヴィチという女性が独奏バイオリンを担当し、彼女の弾き振りで演奏するというから、ベテラン級だと思ったが、登場したのはまだまだ若いのでちょっと驚いた。

しかし、その彼女とポーランド室内管弦楽団によるビバルディ「四季」は全曲、恰も戦闘モード。
元々緊張感が漲る音楽だけど、彼女とオケとの丁々発止の遣り取りがとても熱い。

聴き慣れた「四季」だが、かつてこれほどスリリングで迫力のある「四季」は聴いたことがない。
「四季」観を一変させる名演奏だった。

惜しいことに、途中で客席から赤ん坊の泣き声が。
3歳未満は入場できないというステージだったが、ルールを破ってでも聴きたい、赤ちゃん連れでなければ来ることができないという若いママさんが気の毒ではあったが、乳幼児一時預かり施設ってなかったっけ?

ま、とんだハプニングが残念ではあったけど、それにもかかわらず琴線を震わす名演奏だった。
終曲後の拍手・歓声はどのステージよりも熱狂的だった。
これも今年の「熱狂の日」ベスト3に入る。


♪2016-61/♪東京国際フォーラム-10