2023年5月13日土曜日

神奈川フィルハーモニー管弦楽団 第386回定期演奏会

2023-05-13 @みなとみらいホール



大植英次:指揮
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
中川優芽花:ピアノ*

ラヴェル:ラ・ヴァルス
ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調*
ベルリオーズ:幻想交響曲Op.14
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ドビュッシー:月の光*





ラ・ヴァルスはイマイチ纏まらなくて、ああいう曲なのかもしれないけど、本領発揮とはいかなかったが、初聴きの中川優芽花を迎えたラヴェルからとても良くなった。

中川の登壇の際、一瞬新人ステマネが入ってきたのかと思った。黒いズボンスーツにリボンタイでメガネもかけている。華々しさゼロ。まるで銀行の女子行員が昼休みに駅ピアノしているみたい。演奏も、およそ派手なところはなく堅実。

大植先生は曲の半分くらいはピアノの方を向いて彼女にテンポを見せていた。
そんな必要はなかったのだろうけど、その気遣いぶりがおかしい。今後も色々聴き続けたい気にさせる21歳だった。

面目躍如は「幻想交響曲」で、まず、4月就任で今回が正式コンマスデビューの大江くんが巧かった…かどうかは分からないが、どのオケでもいつも気になるVn1群がとても美しい。最後まで美しかった。

全体にゆったりめだが、細部まで大植の鑿が入っている感じで、良い緊張感が持続した。終盤は、もっと派手にできるんじゃないかと思ったが、溜めに溜めてそのエネルギーを残したまま終わった。

大植先生、暫時、時が止まったように動かない。P席からならどんな顔をしているのか見えるのだけど、まあ、あの熱を冷ますのに時間がかかったのだ。

客席に振り向いてのドヤ顔が嬉しい!

良い演奏だった。神奈川フィルがこんなに上手に聴かせてくれるんだから、今日発売のウィーンフィル@みなとみらいホールのチケット買わなくともいいな、と思ったよ😜。

♪2023-080/♪みなとみらいホール-17