2017年7月1日土曜日

NISSAY OPERA 2017 ベッリーニ『ノルマ』

2017-07-01 @日生劇場



指揮:フランチェスコ・ランツィッロッタ
演出:粟國淳

ノルマ⇒マリエッラ・デヴィーア
アダルジーザ⇒ラウラ・ポルヴェレッリ
ポリオーネ⇒笛田博昭
オロヴェーゾ⇒伊藤貴之
クロティルデ⇒牧野真由美
フラーヴィオ⇒及川尚志

東京フィルハーモニー交響楽団
藤原歌劇団合唱部/びわ湖ホール声楽アンサンブル

ベッリーニ:オペラ「ノルマ」全2幕〈字幕付き原語上演〉

「ノルマ」は、「オテロ・タイス・トスカ・マノン・ルチア(正確には”ランメルモールのルチア”)」と並んで<3文字オペラ>の代表格。…とは誰も言ったりしていないが、タイトルがカタカナ3文字のオペラは成功率が高いみたいだ。

「ノルマ」も今回舞台では初聴きだが、このオペラは結構有名だから、目にし、耳にする機会が多いので、ノルマが歌う有名なアリア「浄き女神」(Casta Diva)は単独で聴いたこともある。
実に美しいこの曲は歌うには大変難しいそうで、得意にしていたマリア・カラスでさえ、あらゆるアリアの中で一番難しいと言ったとか。

今回のノルマ役のマリエッラ・デヴィーアと言う人は、やはりソプラノの難曲「ルチア」の主役で一世を風靡した歌手だそうだが、ルチア役を10年ほど前に引退し、最近、60歳代になってカラスが難曲と言った「ノルマ」を歌い始めたそうだ。

ところで、耳に馴染んだアリアといえば、この「浄き女神」だけで、あとはひとかけらも思い出せる音楽はなかった。しかし、全編分かりやすい音楽だ。ドラマの方は酷い話があったものだと思うような悲劇だが、その割に音楽の方で悲劇性は強調されていないのがやや物足りなかった…というのが初聴きの印象。


舞台装置は、巨大な円筒の全面が開いたり閉じたりしながら、場の転換を図る工夫だ。全体に暗いシーンが多かったが、美術面ではとてもきれいにできていた。

♪2017-112/♪日生劇場-02

https://youtu.be/D9Mylq8rZz8