2017-07-07 @みなとみらいホール
ボロス・ベレゾフスキー:ピアノ
ベートーベン:ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調 作品106「ハンマークラヴィーア」
ショパン:4つの即興曲
第1番変イ長調 作品29
第2番嬰ヘ長調 作品36
第3番変ト長調 作品51
幻想即興曲(遺作)嬰ハ短調 作品66
ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの3楽章
第1楽章:ロシアの踊り
第2楽章:ペトルーシュカの部屋
第3楽章:謝肉祭
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アンコール
グリーグ:抒情小品集第2集から 1子守唄、4ハリング
同第5集から3小人の行進
同第8集から6トロルドハウゲンの婚礼の日
大きな体。横から見ると三角おむすび。
頭も背中もほとんど身体は動かない。手首だけで間に合わせているような軽い弾き方だが、それで大きな音が出ないわけではなくて、しっかり轟音も出す。やはり身体能力やらテクニックやらのゆとりがなせる技だろう。
一体何度目?
近々では5月の「N響午後のクラシック」でチャイコフスキーのピアノ協奏曲を聴いた。
2014年の熱狂の日では3度聴いている。
ベレゾフスキーのコンサートは前半のハンマークラヴィアが軽快に出たが、途中で眠くなってしまった。でも、聴いてはいたので、不思議な感覚だった。
ベートーベンはあまり面白くなかったし、ショパンもどうだかな。向いていないのではないか。ところが、ストラビンスキーとなると俄然水を得た魚のごとし。
超絶技巧である。
A・ルービンシュタインの依頼でストラヴィンスキー自身がピアノ独奏用に編曲したが、ルービンシュタインから「過去のどの曲よりも難しいもの」と注文を受けたために、部分的には4段譜、5段譜が使われているらしいが、手は2本しかないのに一体どんな楽譜なのだろう。
また、アンコールでグリーグの小品を4曲弾いてくれたが、気持ちが乗っていたな。全部が初聴きだったが、面白い音楽だ。
♪2017-116/♪みなとみらいホール-28