ジョナサン・ノット:指揮
東京交響楽団
シェーンベルク:浄められた夜 作品4(1943年改訂版)
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」
オリジナルは弦楽6重奏曲で、これを1917年に弦楽合奏用に編曲し、さらに1943年に改訂した。本日の演奏はこの改訂版による。
全1楽章約30分間。これと言って劇的な展開がなく、ワーグナーの無限旋律のようでもあるが、一応それなりの旋律も形式感もあって捉えやすく、弦楽合奏としてのシンフォニックなアンサンブルの美しさもあり、悪くないなあと思った次第。
メインが「春の祭典」。
「浄められた夜」が弦楽合奏であったので、5管編成という超特大管弦楽の魅力が一層際立った。
変拍子の塊のような作品で、昔は大指揮者でも失敗することがあったそうだが、近年、どんな曲であれ、コンサートで演奏が止まったなんて話を聞かないのは、指揮者もオケの方もレベルが上っているのだろうな。
今回も、もちろんノットの指揮は澱みなく、オケは爆音を轟かせて「春の祭典」ならぬ「夏の祭典」をのオープニングを華々しく飾った。
♪2017-125/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-14