2014年5月5日月曜日

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2014 No.322

2014-05-05 @東京国際フォーラムB7



ジャン=クロード・ペヌティエ (ピアノ)
モディリアーニ弦楽四重奏団 (弦楽四重奏)
フィリップ・ベルナール(ヴァイオリン)
ロイック・リョー(ヴァイオリン)
ローラン・マルフェング(ヴィオラ)
フランソワ・キエフェル(チェロ)

フォーレ:夜想曲第2番 ロ長調 op.33-2
フォーレ:夜想曲第4番 変ホ長調 op.36
フォーレ:ピアノ四重奏曲第1番 ハ短調 op.15



フォーレは、「特定の曲」を除いて若い時分にはなかなか馴染めなかったが、ブラームス同様、馬齢でも重ねてみるとその甲斐あって面白く思えるようになってきた。

ブラームスがフランクよりほぼ10歳若く、フォーレはブラームスよりほぼ10歳若い。10年一昔というけど、その間に激変するものも変わらないものもある。
西洋音楽はフランクのほぼ10歳年上のR・ワーグナーからだんだんと調性が怪しくなってゆくと言われているが、たしかに、そういう影響はこのほぼ10年刻みの作曲家たちの音楽に微妙に反映しているようにも思える。

フォーレの中でも夜想曲全集は比較的早く入手して聴いていたし、最近でも、ベッドサイドの安眠音楽としてよく聴く方だ。
何をかけながら寝ようかと迷うときにはJ.S.バッハのゴールドベルク変奏曲やメンデルスゾーンの無言歌集と並んでフォーレの夜想曲を選ぶことが多い。
逆にいえば、刮目して鑑賞するということは少なくて、今回の演奏会で2曲を聴いたが、いずれも新鮮だったのは良かったのかどうか。

ピアノ四重奏曲第1番も、あまり馴染んでいなかったので新鮮だった。
フランクと違って、フォーレの作風にはほとんどドイツを感じさせない。やはり、フランスの音楽だなあ、と思う。これはワーグナーの影響の濃淡というより、個人的な趣向ではないかと思うけど。


冒頭書いた「特定の曲」、というのは、元は歌曲の「夢のあとに」や、「エレジー」、「シチリアーノ」など、チェロとピアノのための小品だ。
チェロを始めてまもなく、教則本を放ったらかしにして、ナントカ、弾きたいとしゃかりきに稽古したが、歯が立つものではなかった。

♪2014-46/♪東京国際フォーラム08