2014-05-09 @みなとみらいホール
宮部小牧(S) 布施奈緒子(A)畑儀文(T) 谷口洋介(T) 伊藤純(B)重岡麻衣(Fp)
シューベルト:ミサ曲第6番 D950
横浜シティ合唱団については、数えきれないほどあるアマチュア合唱団の一つだろうという認識しかなかったが、曲目に惹かれてチケットを買ったが、その決断が遅かったので、前列2列目というかなり過酷な鑑賞環境だった。
舞台に近いのは、どちらかと言うと好きなのだけど、ここまで近いと<臨場感>ありすぎ!
結局は、管弦楽やソリストの歌音がしっかりと聴こえる分、大合唱団といえど、少し霞んだ感じだった。
モーツァルトの「孤児院ミサ」(孤児院教会からの委嘱を受けて作曲されたもの)はナマ・CD・放送を通じ、記憶のある限り初めて聴いた。
わずか、12歳で作曲したのだそうだ。初演は自らが指揮をしたという。今さら、驚くようなことでもないけど、何たる才能だろう。
ミサ曲なので、その定型に従って作曲したということだろうけど、なんとも高尚な雰囲気が漲って、小学6年生の作品とは到底信じ難い。
おそらく、精神性だとか思想性だとかとは無縁で、更に言えば、信仰心とも無縁だったかもしれないが、純粋に音を重ね、連ねた結果こうなったというものだろう。ミサという祈りの音楽ではあるけど、12歳のモーツァルトにとってはこれも「絶対音楽」なのだと思う。
シューベルトのミサ曲第6番は彼の最後のミサ曲で、かつ、31歳9ヶ月で亡くなる年に作曲された。
6曲のうち一番有名で演奏機会も多いらしい。
僕もベッドサイドでたまに聴くことがあるので、特徴的な旋律は耳に残っていた。
全曲は、宗教曲というより、管弦楽伴奏付きの合唱組曲風な印象を受ける。抹香臭くない。歌心に溢れているように思う。
モーツァルトの孤児院ミサも同様だが、キリエ、グローリア、クレド、サンクトゥス、ベネディクトゥス、アニュス・デイで構成される。
この順番がなかなか覚えられないが、今日は、聴きながら記憶方法を開発したので、暫くは忘れないと思う。
♪2014-50/♪みなとみらいホール20