2019-11-30 @NHKホール
鈴木優人:指揮
NHK交響楽団
ニコラ ・アルトシュテット:チェロ*
メシアン:忘れられたささげもの
ブロッホ:ヘブライ狂詩曲 「ソロモン」*
コレッリ:合奏協奏曲第8番「クリスマス協奏曲」
メンデルスゾーン:交響曲第5番「宗教改革」
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J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調 BWV1011から「サラバンド」*
鈴木優人の登場。小中篇4本を繋ぐ鍵は「宗教」。
といっても深い意味はない語呂合わせのようなもので、むしろ概念明確にした中篇2本とか大作1本でN響デビューを飾って欲しかった。
個人的に五目飯3杯目まではおいしくなかったが、メンデの「宗教改革」はなかなかの御馳走。
生で聴く機会が極めて少ないが、やはり生でないと面白さがなかなか伝わらない。じっくり聴けば結構面白い作品だ。20歳くらいで作曲したとは思えない。
第3楽章の覚えやすい綺麗な主題に馴染みがあるが思い出せなかったが、帰りの電車で気がついた。ショスタコーヴィチのジャズ組曲ワルツ#2にそっくり。
ショスタコーヴィチは意識的にメンデルスゾーンを引用したのだろうか。偶然似てしまったのか?
魅力的な音楽なので、のちにキューブリックは遺作「アイズ ワイド シャット」で印象深く使っている。
終楽章のコラールは終盤フーガ風に盛り上がってゾクゾクさせるものの、もっと上手に作曲できたのではないか、と聴く度に思う。
2019-190/♪NHKホール-08