心中天網島(しんじゅうてんのあみじま)
北新地河庄の段
織太夫/清介
呂勢太夫/清治
天満紙屋内の段
希太夫/清馗
呂太夫/團七
大和屋の段
咲太夫/燕三
道行名残の橋づくし
三輪太夫・睦太夫・靖太夫・小住太夫・
文字栄太夫/
清友・團吾・友之助・清公・清允
人形役割
紀伊国屋小春⇒簑二郎
粉屋(こや)孫右衛門⇒玉助
紙屋治兵衛⇒勘十郎
女房おさん⇒清十郎
ほか
「心中天網島」は9月に東京で観たばかりだが、せっかく大阪に行くのだからこちらも鑑賞。
演者が少し変わった。
東京では小春を和生が遣ったが大阪では河庄の前後半で簑二郎・簑助が勤めた。
太夫・三味線も変わったが河庄奥の呂勢太夫・清治、天満紙屋奥の呂太夫・団七、大和屋切の咲太夫・燕三といった重要な場面は同じ配役だった。
唯一人の切り場語り咲太夫は何度も聴いているけど、この秋、人間国宝に指定されてからは初めてということになる。ますます、ありがたみが増したような…。
甲斐性なしの紙屋治兵衛28歳。
惚れてしまった遊女小春18歳。
いずれも数えだから現代風ではもうちょっと幼い。
巻き込まれた女房おさんこそ大迷惑。
治兵衛らに同情はできないが、その心中場面。
先に殺めた小春から抜き取った真っ赤な帯揚げ?で首を括る治兵衛。
この絵の美しさが哀れを引き立たせる。
咲太夫 |