2023-01-26 @かなっくホール
シューベルト:
白鳥の歌 D.957から第4曲《セレナーデ》
冬の旅 D.911から《おやすみなさい》、《菩提樹》
野ばら D.257
楽に寄す D.547
4つの即興曲集 D.935から第2番変イ長調 ピアノ独奏
魔王 D.328
かなっくランチタイムコンサート「音楽史の旅」全6回の5回目。4回目以降はシューベルトがテーマで、今日は、歌曲集。
オペラアリアの会は珍しくないけど、歌曲それもドイツリートは久しぶり。慣れ親しんだ曲ばかりでとても楽しかった。
このシリーズ、飯田有抄氏のMC付きだが、これがなかなか気が利いていて役に立つ。
今日は、大山大輔氏の歌はもちろん良かったが、飯田氏とピアノの宇根嬢とのやりとりで、絶好物の「冬の旅」におけるピアノ伴奏の特徴を実演付きで解説してくれたのは面白かった。
その「冬の旅」からは「おやすみ」と「菩提樹」。
「おやすみ」冒頭のピアノの8部音符♫♫が流れただけでパブロフの犬みたいにジーンとくるよ。
ピアノ独奏を1曲挟んで最後はやはり「魔王」でしょ!
この冒頭から終曲迄絶え間ないピアノの超速三連音符が凄い。みているだけで右手が引き攣りそうだ。
歌の伴奏を超えたピアノの存在感!
歌も、語り手・父親・子供・魔王の4役を歌い分けてとてもドラマティック!
大山氏によるとこのように、多くの役を声色ではなく歌唱そのもので歌い分けるのが本来の”ベルカント”だったと説明していた。
それはどうか釈然としなかったが、歌唱、ピアノ演奏ともにホンに気迫に満ちて良かった。
♪2023-014/♪かなっくホール-01