2023-01-21 @みなとみらいホール
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
神尾真由子:バイオリン*
アレシュ・バールタ:オルガン**
ベートーべン:バイオリン協奏曲ニ長調Op.61*
サン=サーンス:交響曲第3番ハ短調 作品78「オルガン付き」**
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パガニーニ:24のカプリスから第5番*
なんという緊張感。
弱音部の豊かな表現力によって、単に音量のダイナミック・レンジが広いというのではなく、音楽の躍動感が半端ではない。
何度聴いたか分からないこの曲を、今日は新鮮な驚きと幸福感に満たされて聴き終えた。音楽の真髄に一歩近づけたような気さえしたよ。
オケは12型。纏まりよく、弦は透明感を維持して、神尾を引き立てながら見事な合奏力を示す。
この1本で十分満足したが、加えてサン=サーンス「オルガン付き」。
この曲については2018年ミューザでの神フィルの演奏*が最高体験だったが、昨年、みなとみらいホールのリニューアルに登場した井上道義+N響がベストを上書きした。
果たして神フィルの雪辱なるか…。
《*この日、「ガン付き」と一緒に演奏されたのはサン=サーンス:バイオリン協奏曲第3番で、独奏は神尾真由子だったというのも不思議な暗合だ。》
ベートーベンに続いて今日の神フィルの弦の美しいこと。いや管打鍵も呼吸を一つにしている。
ベートーベンが良かったのは主に神尾効果だと感じていたが、2本続くと違うな。沼尻効果だ。
年が明けていよいよ新生神フィルが着実に実力に磨きをかけているのを強く感じた。
今日のガン付き。気分的には井上N響を超えたね。
♪2023-012/♪みなとみらいホール-02