2023年1月7日土曜日

音楽堂シリーズ「モーツァルト+(プラス)」第25回

2023-01-07 @県立音楽堂



川口成彦:ピアノと弾き振り
神奈川フィルハーモニー交響楽団
レ・ヴァン・ロマンティーク・トウキョウ
 オーボエ:三宮正満
 クラリネット:満江菜穂子
 ファゴット:村上由紀子
 ホルン:福川伸陽

●F.X.モーツァルト:アンダンティーノ イ長調
●F.X.モーツァルト:ドン・ジョヴァンニのメヌエットの主題による変奏曲Op.2(FP独奏)
使用楽器:1814年製のJ.ブロードウッド&サンズのスクエアピアノ(オリジナル楽器) ピッチ415Hz

●W.A.モーツァルト:ピアノと管楽のための五重奏曲変ホ長調K.452  
使用楽器:1795年頃製のA.ヴァルター(復元楽器) 管楽器はピリオド楽器を使用 ピッチ432Hz

●L.モーツァルト:ディヴェルティメント第3番(弦楽)ピッチ440Hz
●W.A.モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467 
使用楽器:スタインウェイ製のモダンピアノ ピッチ440H


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●F.X.モーツァルト:憂鬱なポロネーズイ短調Op22-2
●L.モーツァルト:ピアノ・ソナタ ハ長調から第2楽章メヌエット(トリオ部分はW.A.モーツァルトによる)













神フィルの音楽堂シリーズは意欲的なプロが続いている。
今回は、川口成彦ワンマンショーの如し。
彼を聴くのは2回目だが、今回はMCを兼ねて(指揮も)いたので人柄も音楽もよく分かって良かった。
彼の円満な人柄は周りを幸福にさせる。オケも客席も笑顔に包まれた。

とても興味深い内容だった。
WAモーツァルトのパパ、本人、4男坊(FX=フランツ・クサヴァー)の作品が取り上げられ、
鍵盤楽器はスクエアピアノ415Hz、復元フォルテピアノ432Hz、モダンピアノ440Hzが使用され、ピアノと管楽の為の五重奏曲では管楽器も全てピリオド楽器。
演奏ピッチも各ピアノに合わせて異なった。

フォルテピアノ独奏2曲、管とフォルテピアノのアンサンブル、バイオリン3人ずつ2組+チェロ2人の弦楽アンサンブル(神フィルのメンバー)、最後にモダンピアノと神フィル(弦編成は6-6-5-4-3)という編成の面でも多種多様。
全てが音楽堂にふさわしい編成だ。

あの手この手の組み合わせで聴いたので、消化不足だが興味が尽きなかった。何より川口の人柄がアンサンブルの幸福感を引き出した。

♪2023-002/♪神奈川県立音楽堂-01