2022-03-18 @ミューザ川崎シンフォニーホール
講師:井上さつき(音楽学/愛知県立芸術大学音楽学部教授)
松居直美:ポジティフオルガン/パイプオルガン
●C.フランク:『オルガニスト』から「ノエルのためのト長調とト短調の7つの作品」----ポジティフオルガン
1 ポコ アレグレット
2 ポコ レント [古いノエル]
3 アレグレット[アンジェ地方のノエル]
4 クアジ レント
5 クアジ アレグロ[アンジェ地方のノエル]
6 アレグレット ヴィヴォ
7 後奏 アレグロ〜クアジレント〜アレグロ
●C.フランク:コラール第3番イ短調
開催日が変わっただけではなく、開催時刻も1時間早くなっていたのをすっかり失念していて、ミューザには30分ほど早く着いたと思っていたら、もう始まっていた。それでみっともないことに、案内嬢に案内されて入場するハメに。
会場も、同じミューザの市民交流室から大ホールに変わった。
それで、パイプオルガンが使えるようになったのは良かった。
全然予習せずに出かけたが、テーマはロマン派のオルガン音楽で、演奏されたのは全曲セザール・フランクの作品だった。
レクチャー部分は、途中から聞いたので前段にどんな話があったかはわからないが、もっぱらフランクがどんな人生を送ったか、という紹介で、人生体験が彼の音楽にどう反映しているのかを説明してくれなくちゃ面白くないのに、その方面への切り込みがほとんどなかった。
今回もレクチャーというより演奏主体で、時間の大半は松居直美によるポジティフオルガン(足踏み式パイプオルガンで、家庭用や教育用のオルガンに比べると相当大型だが、移動はできる。)とパイプオルガンによる演奏だった。
家庭用よりずっと大きいとは言え、パイプオルガンにはくべようもないくらい小型なので、音質・音量とも別種の音楽だ。
最後のコラール第3番はパイプオルガンだったが、かなり長尺で、パイプオルガンといえば、バッハの作品か、逆に思い切り現代の作品を聴くことが多いが、ロマン派のオルガン作品は珍しく、なかなか興味深いものだった。
♪2022-037/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-09