2022-03-16 @新国立劇場
【指 揮】アンドリー・ユルケヴィチ
【演出・衣裳】ヴァンサン・ブサール
【美 術】ヴァンサン・ルメール
【照 明】グイド・レヴィ
【ムーブメント・ディレクター】ヘルゲ・レトーニャ
【再演演出】澤田康子
【舞台監督】斉藤美穂
【管弦楽】東京交響楽団
【合唱指揮】三澤洋史
【合 唱】新国立劇場合唱団
【ヴィオレッタ】中村恵理
【アルフレード】マッテオ・デソーレ
【ジェルモン】ゲジム・ミシュケタ
【フローラ】加賀ひとみ
【ガストン子爵】金山京介
【ドゥフォール男爵】成田博之
【ドビニー侯爵】与那城敬
【医師グランヴィル】久保田真澄
【アンニーナ】森山京子
【ジュゼッペ】中川誠宏
【使者】千葉裕一
【フローラの召使い】上野裕之
ジュゼッペ・ヴェルディ「椿姫」
全3幕〈イタリア語上演/日本語及び英語字幕付〉
予定上演時間:約2時間45分
第Ⅰ幕・第Ⅱ幕1場 75分
休憩 30分
第Ⅱ幕2場・第Ⅲ幕 60分
それに、彼女の出番だけでなく、次から次へとNonStopで名曲連打。
この作品は何度も観ているけど、今回あらためて、こんなにコストパフォーマンスの良いオペラはないかも…と思った。
全幕終えて、やはり、中村恵理は強力だった。
だから、蝶々夫人にせよヴィオレッタにせよ、こういう薄幸のヒロインというイメージがどうも合わないと思っている。
新国立劇場の「椿姫」は、2015年以降この演出(ヴァンサン・ブサール)が変わっていない。
美術・舞台装置・衣裳・照明など、すごくセンスがいい。
しかし、最初に観た時からずっと違和感があるのは終幕だ。
瀕死のヴィオレッタがアルフレードに「そばに来て」というのに、彼女と恋人の間は紗幕で遮られている。
幕の手前と奥で彼岸・此岸を表しているとしても、その理由が分からない。
どうしても紗幕を使うなら、最後、アルフレードは幕を切り裂いて彼岸のヴィオレッタに駆け寄れよっ!と言いたくなる。
帰り道、同じく観賞を終えた夫婦の会話が耳に入った。
妻「あのカーテンどういう意味かしら?」
夫「コロナ対策だろう。」