2021-10-27 @サントリーホール
ヘルベルト・ブロムシュテット:指揮
NHK交響楽団
ステンハンマル:セレナード ヘ長調 作品31
ベートーベン:交響曲第5番ハ短調 作品67
N響定期プログラムB-1の会員にとっては今日が今季ブロム翁の最後の公演だった。
そのせいか、カーテンコールはC-1の時以上に盛り上がったが、コンマスのマロ氏が舞台上でもなお盛り上げるので、客席もかつて経験した事がないような拍手とスタンディング・オーベイションで常ナラヌ様相だった。正真正銘最後となる明日(B-2)はどんな事になるやら。
敬愛の念で満たされ、気持ちが繋がった指揮者とオケの演奏はそれだけで心豊かになる。
しかし、さあて、今日の出来は?
先日、響の悪い池袋で素晴らしいアンサンブルを聴かせてくれたのだが、もちっとマシな響きのサントリーなのに、あの透明感は何処に?もちろん悪くはないのだけど。
Cを聴いていなければ上出来と思ったろうに。
良い演奏を聴くということは、次に良い演奏を聴く機会が少なくなるというジレンマと闘い続け、もっと良い演奏を求める事になる。
あゝ、こういう聴き方をしていちゃいかんなあ。
「運命」冒頭。
スリリングだった。
指揮は頭の拍を打つだけなのに、よくリズムが合うものだ。
2度目の運命の音形は崩れるかと思ったが、コンマスが強引に合わせたという感じがしたよ。それでも揃うのだから大したものだ。
♪2021-120/♪サントリーホール-15