1 超歌舞伎のみかた
2 お国山三 當世流歌舞伎踊(いまようかぶきおどり)
出雲のお国⇒初音ミク
名古屋山三⇒中村獅童
3 今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)
中村獅童宙乗り相勤め申し候
佐藤四郎兵衛忠信⇒中村獅童
初音美來/美玖姫⇒初音ミク
初音の前⇒中村蝶紫
青龍の精⇒澤村國矢
歌舞伎は好きだが古典がよろしい。新作はあまり観ないし、観ても面白かった試しはない。ゆえに「超歌舞伎」なんて、妙な興行をわざわざ観に行った訳ではなく、大阪の文楽鑑賞の序でに改修後の南座に興味があって出かけた。
が、南座は、見た目にはほとんど変わっていない。備品・調度が新しくなったほかに見た目に大きな変化はない、というか気がつかなかった。エレベーターが付いた(これまでなかったんだよ!)とか、照明設備の拡充、耐震設備などらしいが、これらは客席からはよく分からない。
で、問題の「超歌舞伎」。映像人間?初音ミクとやらと中村獅童が共演する、というのが売りの技術や芸はまだまだ完成途上。
何しろ初音嬢がせめて水煙の中で3Dで登場するのかと思ったら、平面映像のみだ。所詮スクリーン投影の画像と共演?するだけで驚くようなことではない。
驚くのは爆音とレーザー光線含む多種大量の照明、未曾有の大量花吹雪。客席はペンライト、立ち上がっての歓声。
一種のライブショーと考えたら、これも<あり>だろう。若い人が歌舞伎に関心を持つ契機になるだろうし。
また、中村獅童はその名のとおりに獅子奮迅の大活躍で観客サービスに努めていた。初音嬢(の映像)と一緒の宙乗りもあって、飽きさせないものではあった。
♪2019-114/♪南座-01