2019年8月2日金曜日

南座新開場記念 八月南座超歌舞伎

2019-08-02 @南座


1 超歌舞伎のみかた

2 お国山三 當世流歌舞伎踊(いまようかぶきおどり)
 出雲のお国⇒初音ミク
 名古屋山三⇒中村獅童

3 今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)
 中村獅童宙乗り相勤め申し候
 佐藤四郎兵衛忠信⇒中村獅童
 初音美來/美玖姫⇒初音ミク
 初音の前⇒中村蝶紫
 青龍の精⇒澤村國矢

歌舞伎は好きだが古典がよろしい。新作はあまり観ないし、観ても面白かった試しはない。ゆえに「超歌舞伎」なんて、妙な興行をわざわざ観に行った訳ではなく、大阪の文楽鑑賞の序でに改修後の南座に興味があって出かけた。
が、南座は、見た目にはほとんど変わっていない。備品・調度が新しくなったほかに見た目に大きな変化はない、というか気がつかなかった。エレベーターが付いた(これまでなかったんだよ!)とか、照明設備の拡充、耐震設備などらしいが、これらは客席からはよく分からない。

で、問題の「超歌舞伎」。映像人間?初音ミクとやらと中村獅童が共演する、というのが売りの技術や芸はまだまだ完成途上。

何しろ初音嬢がせめて水煙の中で3Dで登場するのかと思ったら、平面映像のみだ。所詮スクリーン投影の画像と共演?するだけで驚くようなことではない。

驚くのは爆音とレーザー光線含む多種大量の照明、未曾有の大量花吹雪。客席はペンライト、立ち上がっての歓声。

一種のライブショーと考えたら、これも<あり>だろう。若い人が歌舞伎に関心を持つ契機になるだろうし。
また、中村獅童はその名のとおりに獅子奮迅の大活躍で観客サービスに努めていた。初音嬢(の映像)と一緒の宙乗りもあって、飽きさせないものではあった。


ただ、演出の一環としてペンライトをお客に持たせるなら無料で貸与するなど考えないと、ほかに使い途もないライトをチケット代の他に3500円も負担させるのは無理だ。松竹は何を考えている?

♪2019-114/♪南座-01