2019年8月4日日曜日

フェスタサマーミューザ2019 仙台フィルハーモニー管弦楽団 ≪東北の雄が川崎にやってくる!≫

2019-08-04 @ミューザ川崎シンフォニーホール


高関健:指揮
仙台フィルハーモニー管弦楽団
郷古廉:バイオリン*

ストラヴィンスキー:サーカス・ポルカ
チャイコフスキー:バイオリン協奏曲ニ長調 作品35*
チャイコフスキー:交響曲第4番へ短調 作品36
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イザイ:無伴奏バイオリン・ソナタ第5番から第1楽章*
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」第3楽章から

ホール内に入った途端、空気が澄んでいる気がした。
ホールの響きが良いという予感。
演奏が始まると案の定、音がクリアに響く。
第1曲めは賑やかで短い曲だったからしかとは分からなかったが、2曲めのチャイコフスキー:バイオリン協奏曲では、まず郷古廉のバイオリンが明瞭で綺麗だ。ここまでクリアだと遠くの席にも十分届いたろう。

楽器配置が独特だった。
バイオリンの対向配置(第一バイオリンと第二バイオリンが指揮者を挟んで向かい合う)は珍しくはないが、コントラバスは舞台最後列に横一列で並んだ。これが演奏効果を発揮したか否かは分からないが見た目には妙に落ち着く。

弦楽器の編成は変則12型(12-10-8-8-6)。気持ち低域増強で、これで3曲とも通したが、これこそ効果的だった。
不思議な程、音楽の輪郭がハッキリ聴こえる。

オケも高関師の丹精が行き届いたか纏まりがいい。
メインのチャイコフスキー交響曲第4番ではホルンが特筆の仕事ぶり。

ホールの響きの良さもあるがこんなクッキリ・スッキリの演奏は珍しい。

初めて聴いた仙台フィルだが、予想外の巧さにちょっとびっくり。勿論完璧ではないけど。でも聴衆への訴求力は昨日のN響よりずっと上だった。

終演後は遠来のオケに館内大喝采。

ところで仙台フィルの成功を受けて来年からは関西の雄も九州の雄も招いて欲しい。それでこそミューザ音楽夏祭りだ。


♪2019-116/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-11