2018年12月8日土曜日

ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団演奏会

2018-12-08 @みなとみらいホール


パーヴォ・ヤルヴィ:指揮
ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団

シューベルト:交響曲第5番変ロ長調 D.485
シューベルト:交響曲第8番ハ長調「ザ・グレート」D.944
----アンコール------
シベリウス:悲しきワルツ

ドイツ・カンマーフィルは昨年も来日したような気がするが、なぜ聴きに行かなかったのか、が思い出せない。
一昨年は同じくみなとみらいホールで聴いた。シューマン、ベートーベン、ブラームスという独墺音楽の古典派〜ロマン派という絶好のプログラムだった。

今回もシューベルトの交響曲が2曲。それも5番、8番とはなんとも嬉しい組み合わせだ。

「カンマー・フィル」の名前のとおり、「室内管弦楽団」であるので、編成は小さく、シューベルトの5番では管弦合わせて35人、8番は管打が増えて44人だった。

この小ぶりなオーケストラが、実に軽快で各声部の絡みをくっきりと浮かび上がらせて精妙なアンサンブルを聴かせてくれる。

2曲ともテンポは早めで8番2楽章を除きほぼインテンポ。
その8番の4楽章終盤に溜めを効かす演奏も多いが、ここではサラッとしたものでむしろ小気味良い。

ほぼ1年前に同じホールのほぼ同じ席でブロムシュテットが指揮するライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団で同じ8番を聴いて、その精緻さに驚いたが、今日のカンマー・フィルもその時のゲヴァントを彷彿させる出来だった。

アンコールがシベリウスというのはちょいと違和感を感じたが、演奏そのものはここでも弦楽合奏が細く細く、弱く弱く、響いて、実に美しいアンサンブルだった。

♪2018-164/♪みなとみらいホール-39