2018-12-10 @サントリーホール
アラン・ギルバート:指揮
東京都交響楽団
メンデルスゾーン:序曲《フィンガルの洞窟》op.26
シューマン:交響曲第1番 変ロ長調 op.38《春》
ストラヴィンスキー:バレエ音楽《春の祭典》
アラン・ギルバートという指揮者はこれで3回目(今月もう1回聴く。)だが、ほとんど癖を感じたことがない。とても正統的な指揮者ではないかと思っている。オケと息が合っているかといえば、それもあまり感じないが、バラバラな感じは全然しない。
そんな次第で、「春」をテーマに選曲された3曲のうち、前半の2曲は、可もなく不可もなく、程よい出来上がりといったところ。
休憩を挟んでメインの「春の祭典」は弦は16型に拡張して特大規模。管打も多様なものが投入される。
演奏家は大勢なのに、あんな人間の生理に反するシンコペーションが連続する超複雑なリズムをよく合わせられるものだと感心する。
喧しいくらいの音楽で、迫力はあるのだが、弦の旋律線が弱く、本来はもっと聴き取りやすい美しいところもあるはずなのに、爆音に掻き消されたみたいだった。
都響の演奏は、数に物言わせた力技が多い。それが残念。
♪2018-167/♪サントリーホール-13