2017年12月20日水曜日

日本初演50周年記念公演 ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」

2017-12-20 @日生劇場



台本:ジョセフ・スタイン 
音楽:ジェリー・ボック 
作詞:シェルドン・ハーニック 
ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」

オリジナルプロダクション演出・振付:ジェローム・ロビンス 
翻訳:倉橋 健

訳詞:滝弘太郎/若谷和子
日本版振付:真島茂樹
日本版演出:寺﨑秀臣

テヴィエ⇒市村正親
ゴールデ⇒鳳蘭
ツァイテル⇒実咲凜音
ホーデル⇒神田沙也加
チャヴァ⇒唯月ふうか
モーテル⇒入野自由
パーチック⇒広瀬友祐
フョートカ⇒神田恭兵
ラザール⇒今井清隆 他

このミュージカルは3~40年前に帝劇で観た森繁テヴィエ以来だ。映画も観たしビデオも持っているので筋も音楽も頭に入っていたが、いやはや想像以上に良い出来だった。後半、既にバラバラなりかけの一家を襲う民族の悲劇とそれに耐えて行く生き様に涙した。
大昔の初演版、1971年公開ノーマン・ジュイソン監督の映画版。それぞれに良い作品だったが、今日の日生版も素晴らしかった。

体調不良⇒風邪薬の飲みすぎによる情緒不安定も手伝って、後半はすっかり泣かされてしまった。

屋根の上のヴァイオリン弾きのように危なっかしい足場でユダヤ人達の暮らしをなんとか支えているのが信仰と伝統だが、テヴィエの可愛い娘たちは伝統に縛られず、親の言うことも聞かず、新しい価値観「愛」こそ一番!で家を捨て自分の決めた道を歩んで行く。

信仰と伝統と新しい時代に引き裂かれ、身悶えしながらも、若者たちの愛よりもずっと大きく力強いのが親の愛だ。そこに感動がある。

♪2017-207/♪日生劇場-05