2017年12月16日土曜日

NHK交響楽団2017横浜定期演奏会

2017-12-16 @みなとみらいホール


シャルル・デュトワ:指揮
NHK交響楽団
アンナ・プロハスカ:ソプラノ*

ハイドン:交響曲第85番変ロ長調 Hob.Ⅰ-85「女王」
細川俊夫:ソプラノとオーケストラのための「嘆き」−ゲオルク・トラークルの詩による(2013)
メンデルスゾーン:交響曲第3番イ長調 作品56

ハイドン85番冒頭の響でN響の実力を納得させた。
小規模編成ながら弦が豊かでクリアに響く。実力とみなとみらいホールの音響の良さが相俟っているのだろう。

細川の「〜嘆き」は聴くのが2回め。最初は東響で独唱がメゾ・ソプラノの藤村実穂子。その時は、『「嘆き」〜メゾ・ソプラノとオーケストラのための』というタイトルで、彼女のためにメゾ・ソプラノように編曲されたものだったが、今回の独唱はアンナ・プロハスカで原曲のソプラノ版だった。
と言っても、違いはよく分からない。当然、オケも含めて音程が何度か上げられているのだろう。ただ、声楽部分は意味も良く分からないし(プログラムに対訳があったが)、聴いていて面白いとも思わないけど、今回は、むしろ管・弦・打・合奏に魅力を感じた。
色々工夫がなされていて、アンサンブルが難しそうだが、これをきちんとハマるところに嵌めてこれも一興と感じた。

メンデルスゾーンの3番「スコットランド」も上出来。
特に終楽章、厚い弦に乗って4本のホルンの斉奏が実に美しい!
あまり愛想の良くないデュトワも満足気で、何度もカーテンコールに応じた。
N響とみなとみらいホールの相性の良さというか、ここでの演奏ではN響が真価を発揮するように思う。

♪2017-203/♪みなとみらいホール-49