2022-10-01 @県民ホール
藤岡幸夫:指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
髙木凜々子:バイオリン*
ビバルディ:バイオリン協奏曲集《四季》op.8 -1〜4*
ベートーべン:交響曲第7番イ長調 op.92
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J.S.バッハ:無伴奏パルティータ第3番から「ガボット」*
エルガー:2つの小品 Op15-1「夕べの歌」
9/22に380回定期を聴いたばかりなのに短期間で次の381回定期を迎えた。
前半は髙木凛々子の独奏でビバルディ「四季」。
弦22人にチェンバロという小振りオケ。
これなら指揮者無し、髙木の弾き振りでも良かったと思うけど、それには力不足か。
当然9/22と同じホールの同じ席で聴いたのだけど、前回の周防亮介のチャイコフスキーの独奏バイオリンの明瞭な音圧に比べると手応えがイマイチ。即興性やアクロバティックな妙味も欠けて、教科書を読んだ感じ。
何十回も聴いた「四季」でトドメめを刺すのは2016年5月。アンナ・マリア・スタシキェヴィチの独奏バイオリンとポーランド室内管弦楽団。
これは「熱狂の日」の一齣。
両者恰も戦闘モード。
彼女とオケとの丁々発止の遣り取りがとても熱く、かつてこれほどスリリングで迫力のある「四季」は聴いたことがなく、残念ながらその後もない。「四季」観を一変させる名演奏だった。
あの時、3階席で赤ちゃんが大泣きしていたよ。赤ちゃんだって感動したのだろう。
後半。オケは14型でベートーベン交響曲第7番。
誰が振ってもリズミカルで元気がいい音楽だけど、漢・藤岡幸生が振ると一味違う。テンポ良し。拍の刻みは元気いっぱい。喧嘩腰で疾走するベートーベンだった。
ただし、オケは弦楽も、管弦もざわめいて、こちらも前回の「悲愴」方が上出来だった。
♪2022-140/♪県民ホール-14