2022-10-22 @ミューザ川崎シンフォニーホール
ジョナサン・ノット:指揮
東京交響楽団
シェーンベルク:5つの管弦楽曲 op.16
Ⅰ予感
Ⅱ過ぎ去りシコと
Ⅲ色彩
Ⅳ急転回
Ⅴオブリガート・レチタティーヴォ
ウェーベルン:パッサカリア op.1
ブルックナー:交響曲第2番ハ短調*
Ⅰモデラート
Ⅱスケルツォ:適度に速く
Ⅲアンダンテ
Ⅳフィナーレ:急速に
*当初の告知から、第1稿による楽章順に変更。一部は第2稿も取り入れるなど独自解釈
今日の3曲(シェーンベルク/ウェーベルン/ブルック ナー)がどういうコンセプトで繋がるのか分からないところがノットらしい。
前半の2曲は、プログラムに挟み込まれた刷物を読みながらぼんやり聴いていたが、存外面白く、演奏も良い出来だった。
後半のブルックナー交響曲第2番は、リハーサルの最中にでも急に思いついたか、ノヴァーク版2稿から1稿に変えて楽章順を変更し、部分的には2稿も使うという趣旨(原文が悪いのか訳が悪いのか両方なのか、実に分かりにくい文章)の別刷が挟んであった。急いで複写したのか、文面が傾いていたな!
モーツァルト「レクイエム」にリゲティの作品を挟みこむ際の最初の告知〜本番までの方針変更に比べりゃ即断即決だったかも。
それにしても、よく、いろんなことを思いつく人だよ。それも急だから、オケも事務方も容易じゃないな。
そもそもブルックナーは好みじゃないし、中でも2番は聴く機会が少ないが、手持ちのCD2種はいずれも2稿だし、パーヴォ・ヤルヴィ+N響で聴いたのも2稿だった。
ま、どっちもありなんだろうな。
2稿⇒1稿による楽章順の入替なんか、そもそもこの曲に馴染んでいないからでもあるが、何の違和感もなかった。
また、最近良い響きを出している東響がなかなかの熱演で好感した。ブルックナーも悪くないぞ、という感じだったのは収穫。
♪2022-157/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-41