2022年9月16日金曜日

東京フィル第974回サントリー定期シリーズ

2022-09-16 @サントリーホール


アンドレア・バッティストーニ:指揮
東京フィルハーモニー交響楽団

リスト(バッティストーニ編):『巡礼の年』第2年「イタリア」から
 第7曲 ダンテを読んで―ソナタ風幻想曲(管弦楽版)
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調


個人的には10月ぶりのバッティ登場。前回は自作フルート協奏曲/チャイコフスキー交響曲第5番の組合わせ。
今回も似た趣向で、自らの管弦楽編曲でリスト「巡礼の年第2年〜」/マーラー交響曲第5番の組合せ。
前者の原曲は数回聴いているだけで馴染んでいないせいもあって、楽しむに至らず。編曲の巧拙は特に感じず。

マーラー5番は冒頭のトランペット・ソロ〜ホルンの旋律が先ずは聴き処だけど両者とも素晴らしい名演というのはなかなか巡り会えず。今回もトランペットは心配しながら…。ホルンはとても良かった。

さて、全体に《これと言って不満もなかった》が、東フィルの実力を出し切っていないと思ったね。
もっとすごい演奏ができるはずなのに!

いつもマーラーの終曲後はしばし疎外感を味わう。
前にも書いたが、どこのオケでもマーラーを演るといつもカーテンコールで客席は熱狂する。
悪くはないけど、彼の音楽で熱狂するくらいなら、ブラームスやベートーベンならバタバタ卒倒して死人が出てもいいくらいだと…いつも思うので、熱狂の輪に入れない。

♪2022-132/♪サントリーホール-16