2022-09-26 @リリスホール
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
フローラン・シュミット:ワルツ・ノクターン第1番op.31-1
稲森安太己:Motus intervallorum(Just Composed 2020 Winter 委嘱作品)*
ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
プロコフィエフ:バイオリン・ソナタ第2番ニ短調 op.94bis*
------アンコール------
プロコフィエフ:3つのオレンジへの恋から「行進曲」*
(無印はPfのみ)
9月からは前期までの独奏+弦楽五重奏で協奏曲をメインに据えるというスタイルが変わった。今回はバイオリンXピアノという編成だ。
前回の毛利文香X小林海都を体調不良でサボったので、今日は後期の1回目。
本郷台駅そばのリリスホールで聴くのは3回目で、前回が山根くん+新日フィル五重奏。その前も管・弦室内楽だった。
ゆえに、このホールでピアノを聴くのは初めてだった。
ボサボサ髪の阪田くんがのそーっと登場して一礼するや間を置かずラヴェルを弾き始めたが、その音色の明瞭なることにまずは吃驚。
過去2回で響きの良いホールだとは知っていたけど、これ程まで美音なのは珍しい。
ピアノが鳴るというより、ピアノ発音のメカニズム全体が音を発している…って妙な例えだな。体力に自信のない身には怖い位に音が突き刺さってくる。
こうなると、もうその「音」自身が魅力なので何を聴いていてもワクワクしてくる。
18区シリーズには横浜所縁の奏者が多く、今日の2人も生まれは違うが横浜育ちで、中盤からは2人が子供時代の思い出も交えて曲の説明に入り、まずはバイオリンとピアノの為の実験的な作品を演奏した。
山根くん曰く、楽器を壊す以外はなんでもありという、多様な技術を駆使した超難曲だった。
メインのプロコのソナタ2番は生では初聴き?だったが、「実験曲」の後では、抵抗感なく(これも難しそうだが)楽しんだ。
それにしても響きの良いホールだ。同じ横浜市区民文化センターの仲間にはフィリア、かなっく、サルビア、ひまわりの郷、戸塚さくらプラザなど音の良いホールが揃っているが、ひょっとして1等賞かも。
♪2022-137/♪リリスホール-01