2022年9月22日木曜日

日本フィルハーモニー交響楽団 第380回横浜定期演奏会

2022-09-22 @県民ホール


小林研一郎:指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
周防亮介:バイオリン*

チャイコフスキー:バイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
チャイコフスキー:交響曲第6番《悲愴》ロ短調op.74
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タレガ:アルハンブラの思い出*
アイルランド民謡:ダニーボーイ(弦楽合奏版)


チャイコ2本立て。
前半は周防(スホウ)亮介でバイオリン協奏曲。
これまで何度か聴いて良い印象は一度も持てなかったのに、今日はどうしたことか、独奏バイオリンの何と明瞭で美しいこと。
昨日のJ.エーネスとN響に聴かせたい。
これぞ協奏曲の面白さ。支える日フィルのうまいこと。

県民ホールのやや硬めの反響が余計に周防のバイオリンを引き立てたかもしれないが、こんなに独奏バイオリンが見事なのはなかなか例がない。

休憩中に日フィル君に、ありゃマイクで集音して拡声しているのではないか!と詰め寄ったら、とんでもニャアですと否定された。ま、そうでしょ。ちょっと言ってみただけ。


後半の「悲愴」も上出来。
コバケンせんせは体調を壊して申し訳なかったと言っていたけど、黙ってりゃ分からないのに。

前半12型から超拡大の16型。
広い舞台の両翼まで弦が並んだ。
弦は多けりゃいいってもんじゃない。むしろ少ない方が安全。
しかし、今夜の日フィルは16型ならではの迫力を聴かせた。ほぼ、終始透明感を保った。

管部門(ホルンの出来はイマイチ)も良かった。特にオケにおける木管の良い働きを再発見した思い。分けてもフルートが柔らかく他の木管や弦との混ざり具合も絶妙な響きだった。そうそう、シンフォニー(交響)ってこうでなくちゃ。

今季からN響と共に終演時カーテンコールの”静止画”撮影OKになったが、お嬢さん方、マスク外してね。

♪2022-135/♪県民ホール-13