2021年9月27日月曜日

東京都交響楽団 第929回 定期演奏会Aシリーズ

2021-09-27 @東京文化会館




ローレンス・レネス:指揮
東京都交響楽団

松田華音:ピアノ*

ワーグナー:歌劇『さまよえるオランダ人』序曲
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番ハ長調 op.26*
プロコフィエフ:交響曲第5番変ロ長調 op.100
----アンコール--------------------
ラフマニノフ:楽興の時 第6番ハ長調*


プロコフィエフ2本の前座になぜかワーグナー「オランダ人序曲」。

その出来がイマイチで、16型って纏めるのが難しいのだろうな、と期待値が急速に萎んだがどっこい。

ややコンパクトになった14型でのプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番が、全てのモヤモヤを吹き飛ばす快演。


松田華音の指捌きが鮮烈な感動を呼び、プロコフィエフって本当はこんなに面白いのだと教えてくれた。


独奏ピアノは殆どぼんやりする暇もなく、ずっと超高速の妙技を続けるが、オケもピッタリ寄り添って、リズムの塊のような音楽を盛り上げる。


この3番はAガヴリリュク+N響、上原彩子+神奈川フィル、Aヴィニツカヤ+都響等過去に多くの名人でも聴いているが、今日の演奏が最高の感動であった。


最後に弦の編成は再び16型に戻ってプロコフィエフ交響曲5番。

ピアノ協奏曲ほどの緻密なアンサンブルは聴けなかったものの、大編成のオケの隅々に指揮者Rレネスの彫琢が行届き、生命力溢れる演奏だった。

打楽器のお姉さん達も大活躍でこれも嬉しい!


久々に重量級都響が、単にでかい音と言うだけでなく重厚なアンサンブルを聴かせてくれてホンに上出来だった。


♪2021-104/♪東京文化会館-06