2021-09-09 @サントリーホール
デイヴィッド・レイランド:指揮
東京都交響楽団
北村朋幹:ピアノ*
シューマン:歌劇『ゲノフェーファ』序曲 op.81
モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491*
シューマン:交響曲第2番 ハ長調 op.61
----アンコール-----------
シューマン:天使の主題による変奏曲から主題*
序曲は締まりのない響きだった。
モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番も大いなる期待が裏切られた。弦12型でも大きすぎたか。
北村君が下手な訳じゃないけど、ピアノがきれいに響かない。これはサントリーホールの欠点だ。ピアノの響きが重く、暗い。
後半のシューマン交響曲第2番。
最近では東響・都響・神奈川フィル、そして再び都響で今日聴いたが、どこが演奏しても冒頭のバラバラ感が拭えないのは、シューマンの管弦楽技法に問題があるように思う。
それでも徐々に響きが厚みを持ってきて、ようやく終楽章に来て音楽に浸れる感じだった。
シューマン自身も自虐的に1-3楽章の出来を病的と言ったそうだ。
ま、最後は都響の力技で盛上がりを見せたので、まずまず良かったか。
それにしても客席は空席が目立った。
少ないお客だけど、客演のDレイランド氏に、精一杯の拍手を送って健闘を称えた。