2021年9月25日土曜日

第17回身体にいい音楽会<室内楽演奏会>

 2021-09-25 @リリスホール


泉真由:フルート
宮村和宏:オーボエ
小林美樹:バイオリン
須田祥子:ビオラ
門脇大樹:チェロ


モーツァルト:フルート四重奏曲第1番ニ長調 K.285
J.C.バッハ:五重奏曲ハ長調 Op.11-1

医療講演:小林修三<モーツァルトの音楽と病>

ハイドン:ロンドン・トリオ第1番ハ長調 Hob IV-1
モーツァルト:オーボエ四重奏曲ヘ長調 K.370
ジュースマイヤー:五重奏曲ニ長調 SmWV 602


こんな名前の音楽会シリーズがあるとは知らなかった。

本郷台駅前のリリスホールも初めて。よく鳴るホールだった。

途中に医師の講演が。

これがなかなか良い話で<モーツァルトの音楽と病について>。


話を聴いてモーツァルトの音楽に対する聴き方が変わったように思う。


弦が3人+フルート+オーボエで、トリオから五重奏曲まで全5曲。


冒頭のモーツァルト:フルート四重奏曲第1番は大好きな曲。

後半のモーツァルト:オーボエ四重奏曲は昨日の新日フィル定期でのオーボエ・アンコールでその第2楽章だけ聴いたのを今日、全曲を聴く事ができるたとは良い偶然。


モーツァルトの弟子で「レクイエム」を完成させた事で有名なジュスマイヤーの五重奏曲は初めてだが、その音楽はモーツァルト風というよりハイドン風だった。


やっぱりモーツァルトには哀愁がある。


僅か35年の人生は病との闘いでもあったようだ。

僕のような非力の凡人は、ちょっと体調が悪いともう何にもする気が起こらないが、モーツァルトはそれと闘い、生命を削って美しい音楽を書き上げたと思うと、前述の2つの四重奏曲の第2楽章に心洗われる思いがした。 


彼の「哀愁」は病の中から生まれた厭世観を反映しているのだろうか。


因みに、医学講演の先生はこの会の主催者でもあると同時に、ある有名な音楽家の父君でもある。

初めて謦咳に接し、この父ありてこの娘ありか、と納得した。


♪2021-101/♪リリスホール-01