2019-09-16 @みなとみらいホール
船橋洋介:指揮
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
及川浩治:ピアノ
≪オール・ラフマニノフ・プログラム≫
パガニーニの主題による狂詩曲 作品43
ピアノ協奏曲第4番ト短調 作品40
ピアノ協奏曲第2番ハ短調 作品18
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ショパン:夜想曲第20番嬰ハ短調 遺作
「華麗なる協奏曲シリーズ:熱狂!ラフマニノフ」。
初聴きの及川浩治の楽壇での位置付けは不知。
しかし、チラシの惹句<やっぱり音楽家は、こうでなきゃ!>を大いに納得させる熱い!幸福な演奏会だった。
大曲3曲を熱狂的に弾き切った。只者ではないな。
今日は雨上がりのホール。僕の仮説どおりホールはいつもに増して良く鳴った。特にピアノの音はピュアで明瞭で、低域はビ〜ン、高域はカ〜ンと抜け、中域は甘い。
神奈川フィルもコンマスの石田兄ィほか主力メンバーを揃え上出来。柔らかい弦に柔らかい管が交わるシンフォニック(交響的)な音の素晴らしさ。特に今日のホルン4重奏の弦との溶け込みが見事だった。
よく聴く機会のあるパガニーニの狂詩曲も、滅多に聴けない協奏曲4番も、ああこんなに名曲だったのかと骨の髄まで味わえた感あり。
シメは人気の2番。終盤、お疲れを吹き飛ばしての入魂の熱演に、会場はどよめきと歓声。
アンコールにショパン夜想曲20番は、もちろん美しい音楽だけど、不満だ。ラフマニノフでまとめて欲しかったが。
ま、ともかくもとても幸福な音楽会であった。
♪2019-139/♪みなとみらいホール-40