北新地河庄の段
三輪太夫/清志郎
呂勢太夫/清治
天満紙屋内の段
津国太夫/團吾
呂太夫/團七
大和屋の段
咲太夫/燕三
道行名残の橋づくし
芳穂太夫・希太夫・小住太夫・亘太夫・碩太夫/
宗助・清丈・寛太郎・錦吾・燕二郎
人形役割
紀伊国屋小春⇒和生
粉屋(こや)孫右衛門⇒玉男
紙屋治兵衛⇒勘十郎
女房おさん⇒勘彌
ほか
妻子有28歳紙屋治兵衛が曽根崎新地の19歳遊女小春に入れあげ、女房おさんは苦しみつつも亭主の顔を立て、小春もおさんと治兵衛の情の板挟みで身動き取れず。
恋・金・義理・人情が絡んでほぐれずどうにもならぬと落ちてゆくも哀れなり。
「道行名残の橋づくし」の義太夫に乗せて、難波の川端彷徨って遂には網島・大長寺で情死する。治兵衛と小春は身から出た錆とは言えるが、おさんがあまりに可哀想。4時間近い大曲だが救いのない話に悄然と劇場を出る。
♪2019-141/♪国立劇場-11