2016-11-23 @ミューザ川崎シンフォニーホール
ジョシュア・タン:指揮(桐朋)
桐朋学園オーケストラ
桐朋学園オーケストラ
モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調 K.136
バルトーク:管弦楽のための協奏曲
渡邊一正:指揮(昭和)
昭和音楽大学管弦楽団
昭和音楽大学管弦楽団
チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 作品64
在京9音大のオケが4日間にわたり、ミューザ川崎シンフォニーホールと池袋の芸術劇場で演奏会を毎年開催して今年が7回目だそうだが聴きに行ったのは今回が初めて。
これとは別に各音大の選抜メンバーによる合同演奏会も毎年3月にあり、こちらは前回聴いて異次元の音楽体験だったので来年のチケットも既に購入済み。
各音大が独立して演奏する機会は(昭和音大を除いて)なかったが、全4回9音大すべての演奏を聴くことはできないので、今日の桐朋+昭和と来月の東邦+洗足の回を聴くことにした。
各大学の演奏の前に共演大学の学生が作曲したファンファーレがその大学の学生によって演奏された。エールの交換なのだそうだが、現代的なファンファーレで金管のみ又は金管プラス打楽器という小編成だが、2作ともあまり面白い作品ではなかった。
最初に桐朋のモーツァルトは弦楽のみで、これがなかなかきれいだし結構分厚い音をだすので、まるでプロのようでさえあった。
バルトークは管・打楽器も大活躍で、楽器見本市のような面白さはあるけど、これはオーケストラによほどの熟達した腕がないとバラバラの感じがしてしまう。ま、そんな、今一歩という感じだったが、さすがに東京藝大とともに優れた音楽家を輩出している音大だけにとても学生オケとは思えないレベルの高さを感じた。
それにしても圧倒的に女学生が多く、ディベルティメントは小編成だったので数えてみたら全員で35名(弦のみ)のうち男子学生はわずかに4人だけだった。
2曲めの管弦楽編成になってもその割合は似たようなもので、後半の昭和大学も…こちらははっきりとした記憶はないのだけど、やはり女性が多数を占めていたと思う。
実社会では女性の活躍が期待されているが、音楽の世界ではむしろ男性の活躍が期待されるな。
昭和音大の方は、管弦楽にややまとまりを欠いたように聴こえたのだけど、何と言っても音楽が素晴らしい。管楽器も打楽器もかっこよく大活躍するチャイコの5番が圧倒的な心地よさとカタルシスを与えてくれた。
♪2016-161/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-27