2016年11月26日土曜日

日本フィルハーモニー交響楽団 第685回東京定期演奏会

2016-11-26 @サントリーホール


アレクサンドル・ラザレフ:指揮[桂冠指揮者兼芸術顧問]
日本フィルハーモニー交響楽団
郷古廉:バイオリン

ショスタコーヴィチ:バイオリン協奏曲第1番
グラズノフ:交響曲第5番

睡眠不足で出かけたものだから半分は船を漕いでいたような気がする。完全に寝ている訳ではなくて、音楽が頭の中で鳴っているのだけど、音楽に集中している訳でもない。

そもそもショスタコのバイオリン協奏曲はここ数年で3度はコンサートで聴いている。CDでは何十回も聴いている。昨夜も睡眠中ベッドサイドで繰り返し鳴っていた。
サントリーホールへ行く電車の中でもイヤフォンから流れていたのがこれだ。
そんなに繰り返し聴くのは、良さが分からないからだ。
CDで聴いてつまらなくともナマを聴くとその良さに気がつくことが多い。が、この曲については当てはまらない。

同じくショスタコのチェロ協奏曲は彼の全作品(をつぶさに聴いた訳ではないけど)中、一番のお気に入りだし、第5番を始めとする交響曲の幾つかと弦楽四重奏曲の幾つかは二番手、三番手のお気に入りだ。
ショスタコは現代作家の中では好きな方だ。
しかし、繰り返し聴いているにも関わらずどうにも馴染めない作品群がある。その中の代表がバイオリン協奏曲第1番だ。

ま、とにかく、今の時点では楽しめないのだ。
今日も、眠いとはいえ、最初は刮目して聴いていたのだけど、だんだん、つまらなくなって、後半戦のためにはここで少し休むが良かろうということにして集中力を放棄したらウトウト気分良くなった。

後半のグラズノフは、これまでも色んな音楽を聴いてきたが、どれも聴きやすい分かりやすい音楽だった。交響曲を聴くのは初めてだったが、初めてでも何の抵抗もなく耳に馴染んでゆく。ロシアの、あるいは東欧の民謡風な音階、明確な旋律線、色彩豊かな管弦楽と楽しめる要素が詰まっていた。なにより深刻な部分がないのがいい。陽気で楽天的。あるいは牧歌的。

♪2016-163/♪サントリーホール-12