2023-03-10 @サントリーホール
東京フィルハーモニー交響楽団
石丸由佳:オルガン*
ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」
カゼッラ:狂詩曲「イタリア」
(カゼッラ生誕140年)
サン=サーンス:交響曲第3番ハ短調 作品78「オルガン付き」*
冒頭の「謝肉祭」。管弦がやや不揃いにスタートしたが、その響の見事な事。先日の神奈川フィルもシューマン1番の弦の強奏がN響より美しいと思ったが、今日の東フィルもこれぞ生の管弦楽を聴く喜び。N響もうかうかしておれんぞ。
が、2曲目、初聴きのカゼッラ「イタリア」は親しみやすいけど、内容は凡庸で琴線に届かない。演奏も少しバラつきが。
1番の楽しみ「ガン付き」の出来はさらに悪かった。
昨秋のN響@みみH、1月の神フィル@みみHで聴いた同曲が過去の名演を更新する良い出来だったので、これらを聴いていなければそれなりに感動したかもしれないが、つい比較してしまうと残念なり。
また、今日の1曲目「謝肉祭」でみせたまとまりの良さ・緊張感の持続・弦の透明感と比べてもイマイチだった。
いつもながら、良い演奏を聴くという事は不幸の始まりだ。