2021年6月6日日曜日

NHK交響楽団 06月公演

 2021-06-06 @サントリーホール





井上道義:指揮
NHK交響楽団

シベリウス:交響曲第7番ハ長調 作品105
ベートーベン:交響曲第3番変ホ長調 作品55「英雄」


シベリウス交響曲7番が、良い塩梅にまったりとした音楽で、睡魔と戯れながら、井上導師がコッテリ作り上げた熱くて厚いアンサンブルを楽しんだ。

いやはやN響・弦(14型)の響きはやはり群を抜いている。

5日前に1列1番違いで聴いた某オケの弦とはだいぶ違うな。


ベートーベン交響曲第3番は冒頭のTuttiからして嬉しくなる響きだ。

が、処々、弦と木管の高域に濁りがあったのは残念。


全曲通じて遅め目で、特に2楽章は朝比奈+新日フィルを思い出すツンのめるようなテンポだが、そこにはこれまで聴き漏らしていたかと思えるような音楽が広がった。

総じて重厚で、もうこの楽章だけで満腹だった。


素晴らしい2楽章に比べると3楽章が軽い…のは、ま、そう作ってあるのだと一応納得するものの、一呼吸で突入した終楽章(緊張感を維持して良)さえも軽い感じは否めなかった。


2楽章の重力を(3楽章はいなしてもそれが役割として)、終楽章は堂々と正面から支えてさらに重厚な大団円を期待したよ。


リハーサルなど準備期間が十分あれば、ひょっとして井上流の頭から尾っぽまで餡の詰まった美味しく、独自な「英雄」を聴けたのかもしれない。


ま、それにしてもこの人には目を離せないな。

次回は何を聴かせてくれるか。


♪2021-050/♪サントリーホール-06