2021年6月9日水曜日

小林美樹バイオリンリサイタル

 2021-06-09 @東京文化会館


バイオリン:小林美樹
ピアノ:小林有沙

ブラームス:
バイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 Op.78
バイオリン・ソナタ 第2番 イ長調 Op.100
バイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 Op.108
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ブラームス:5つの歌曲 Op.105から第1番「歌が導くように」(歌の調べのように)
 



先月もリサイタルを聴いたが、その時はCD発売記念と言うことで収録された小品が中心だったがいずれも素晴らしく、個人的好みを言えば彼女のサン=サーンスのロンド・カプリチオーソを聴くのは初めてでは無かったが益々艶が出てきた。

いずれにせよ、とても充実したリサイタルだった。


今回は、大好物のブラームスのソナタ全曲。期待は高鳴る。


さて、自由席には困ったものだ。ワクチン打った翌日で熱はないのに熱っぽく、良席を求めて並ぶのはしんどかったが、無理して並んだその甲斐あって真ん中のかぶりつき!

この小ホールは良く鳴るので、どこで聴いてもそれなりに聴こえるけど、やはりこういう編成だとかぶりつきたい!


指板を打つ音も聴こえる距離。


大好きな曲なので何度も聴いている。

特にこのリサイタルにゆくことを決めてからはCD、映像Discで暇さえあれば聴いていた。


しかし、実際に、ナマで、実に緻密な音楽の緻密な演奏に接し、これまでのブラームスのイメージは一変した。

僕はこれまでブラームスの何を聴いていたのだろうか?


ブラームスを大雑把にいえば禁欲のロマンチストというイメージで捉えていた。ま、大抵その括りで音楽を受け止めることができた。


が、今回、「バイオリンとピアノの為のソナタ」全3曲を通してその溢れるエネルギーに圧倒された。そして題名どおり「ピアノの為のソナタ」でもあることを痛感した。


姉妹の丁々発止の掛け合い、合いの手、ヒタと寄り添うアンサンブルの妙。まさしく音楽を聴くという悦びに包まれた100分だった。


ワクチン副反応で内心から熱に浮かされていたのかもしれないけど、滅多に得られない知的な刺激と芳醇な体験を抱えて上気したまま帰途に着いた。


♪2021-52/♪東京文化会館-04