2021年6月14日月曜日

読響第2回川崎マチネーシリーズ

 2021-06-14 @ミューザ川崎シンフォニーホール


セバスティアン・ヴァイグレ:指揮
読売日本交響楽団

アラベラ・美歩・シュタインバッハー:バイオリン*

ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲
メンデルスゾーン:バイオリン協奏曲ホ短調 作品64*
ブラームス:交響曲第1番ハ短調 作品68
----アンコール-------------
J.S.バッハ:無伴奏バイオリン・ソナタ第3番第3楽章*



僕にとっては「第九」以来の常任指揮者セバスティアン・ヴァイグレの登場。特に彼を待っていた訳でもないけどやはり座るべき人がその場所に座ることで周囲も落ち着いて力が出せるのではないか。


冒頭の「運命の力」からして力強く美しいアンサンブルだった。


アラベラ・美歩・シュタインバッハーのメンデルスゾーン:バイオリン協奏曲は、2015年NDR響との来日時の放映録画を事前に見ていたので、ドレスを含め既視感に囚われたが、電気増幅より格段に素晴らしいという当たり前のことを実感。

アンコールがJ.S.バッハの無伴奏”組曲”ではなく”ソナタ”からというのは珍しい。これも良かった。


休憩を挟んで、弦の編成を14型に戻してのブラームス交響曲第1番。


「運命の力」でも感じたが、読響吹奏楽団の強力な事。

そして弦楽部も負けていない。


冒頭のティンパニー+低域のリズムに乗って、ぬたうつような管・弦のうねりが渋いロマンの世界にぐいぐい惹き込んでくれる。


最近、ブラームス観が変化しつつある僕としては、とても新鮮に聴くことができた。


オケ演奏としても上出来!


さて、今日の読響は、前回同様、弦奏者も譜面台は隣奏者との距離をとって各人1本の配置だだったが、驚いたのは、演奏中は誰ひとりとしてマスクを付けていなかった事だ。


プロとしては感染対策・健康管理に万全を期して、演奏中は集中できるよう、マスクなんぞして欲しくない。


コロナ禍において、全員 No Mask は初めての快挙かもしれない。


♪2021-054/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-11