2021年6月20日日曜日

名曲全集第168回 世界最高峰の古楽アンサンブルを率いる佐藤俊介の「四季」

 2021-06-20 @ミューザ川崎シンフォニーホール


佐藤俊介:弾き振り&バイオリン*
東京交響楽団


ジャン=フェリ・ルベル:「四大元素」から 第1楽章 カオス
ハイドン:交響曲第7番 ハ長調 Hob.I:7 「昼」
ビバルディ:協奏曲集「四季」全曲
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ビバルディ:協奏曲集「四季」から「冬」第2楽章



古楽分野で活躍している佐藤俊介の弾き振り。といっても、今回も”近代的合奏”だった。彼が率いるオランダ・バッハ協会の本物の古楽を聴いてみたいものだ。


今回は昨年1月のモーツァルト・マチネwith東響@ミューザと同様最大でも20数名の編成。今回もチェロ等を除き全員立奏。


プログラムは3曲すべて実験精神の溢れたものばかり。


小編成という事もあり、小気味よく活力の漲る演奏だった。


ハイドン交響曲7番はCDでは分からぬ生ならではの面白さ。

”交響曲”というより”合奏協奏曲”で、多くの独奏楽器(コントラバスも!)が活躍して楽しい。


メインの四季もアグレッシヴで、テンポも良し。


佐藤の独奏部分は装飾にアドリブのような独自性があり楽しそうだった。こういう辺りは古楽的アプローチなのかも。


これまで多くの”四季”を聴いてきたが、凡庸なのも少なからず。

しかし、今回の佐藤俊介+東響は印象的な演奏となった。


終演後の客席は大いに盛り上がって、かつてない程にカーテン・コールが繰り返された。いやはやホンに満足度が高かった。


♪2021-058/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-13