2019-06-25 @サントリーホール
クシシュトフ・ペンデレツキ:指揮
マチェイ・トヴォレク:指揮+
東京都交響楽団
庄司紗矢香:バイオリン*
【日本・ポーランド国交樹立100年記念】
ペンデレツキ:平和のための前奏曲(2009)+
ペンデレツキ:バイオリン協奏曲第2番《メタモルフォーゼン》(1992-95)*
ベートーベン:交響曲第7番 イ長調 op.92
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J.S.バッハ:無伴奏バイオリンソナタ第3番ハ長調 BWV1005から第3楽章ラルゴ*
僕にとってはペンデレツキは教科書に出ている歴史上の人物だったが、現在86歳で今日の都響の指揮台に立った。
1曲目を弟子に任せたのは健康上の理由という説明だったが、任せて正解。
金管と打楽器だけの自作だが出来は悪かった。
2曲目の自作バイオリン協奏曲本人が指揮。
動作は緩慢だが恰幅が良くなかなかの男前。チャイコフスキーの面影がある。
小難しい現代曲は嫌いだが、この協奏曲も1曲目と同様に大きくは調性を保って案外聴きやすい。
管・打楽器の節操ない炸裂も無く、穏やかに終始したのは予想外だった。
庄司紗矢香がえらく巧くなったと感じた。
アンコールのバッハは良い味わいだった。
メインのベートーベン交響曲第7番はゆったりとした出だしだったが第2楽章以降はシャキシャキしたテンポで軽快。都響メンバーも巨匠との一期一会?を慈しむように集中度が高かった。
全体としてペンデレツキが放つオーラと客席に漲る畏敬の念が交錯して独特なハイテンションのコンサートだったと思う。
♪2019-089/♪サントリーホール-04