ジュゼップ・ポンス:指揮
NHK交響楽団
南紫音:バイオリン*
ファリャ:歌劇「はかない人生」から間奏曲とスペイン舞曲
ラロ:スペイン交響曲 ニ短調 Op.21*
ファリャ:バレエ組曲「三角帽子」 第2部
ラヴェル:ボレロ
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J.S.バッハ:無伴奏バイオリン組曲第1番から「サラバンド」*
スペイン人又はスペインゆかりのフランス人作曲家による近代スパーニッシュ音楽特集。
どの作品もお馴染みで本来ならとても楽しめるはずだったが、大いにガッカリした。
第一声?からしてこれは一流オケの音ではないと思ったが、最後まで変化無し。
メンバーはレギュラーと予備軍(があるのかどうか知らないが、見知らぬ顔もチラホラ。コンマスも神奈川フィルの﨑谷直人の客演だった。)?との混成という感じだったが、音が悪いのはオケのせいでは無い。
サントリーで言えば一階大理石壁後ろの中央という良席で聴いたから席のせいでもない。
明らかにホールの音響がなっていない。
残響もえらく短いがそれだけでもなさそうだ。
弦楽器の共鳴が聴こえてこない。シンフォニック(交響的)ではないのだ。
管もまったく美しくない。
管弦混ざると無惨な響きに。
終始ガサついて聴き苦しかった。
ヨーロッパのオペラハウスのようにも見えるが、おそらく全体が安普請なのだろう。同じ安普請でもカルッツかわさきの方が音は美しくないけどまとまりがあり迫力がある。
横須賀藝術劇場大ホールは、音の流れが制御できていないのだろう。奇しくも池袋の東京藝劇も音の伝播が悪いが、横須賀ほど酷いホールは初めてだ。
N響の演奏もずいぶん聴いているが、史上最悪の演奏になってしまった。
もっとも、音の響きに関してはオケのせいではないのだけど、演奏もがっかりさせるところはあった。「ボレロ」のソロで管楽器が2種類、音を外した。これもN響とは思えない失態だった。