2019-06-16 @カルッツかわさき
ユベール・スダーン:指揮
東京交響楽団
菊池洋子:ピアノ*
シューマン:「マンフレッド」序曲 作品115
シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54*
チャイコフスキー:マンフレッド交響曲イ短調 作品58(原典版)
ミューザ改修中につき代わりのカルッツかわさきは音響面でイマイチな上、割り当てられた席がミューザでの本来席より3列も前で、原音が強すぎ、ざわざわとして落ち着かない。
そんな訳で、前半2曲はイマイチ集中できなかったが、メインのチャイコ「マンフレッド」はそんな環境をものともせずにその巨大な存在感を見せた…否、聴かせた。
CDでは何度か聴いているが、バーンスタインが「屑」と言ったらしいこの曲を僕も全然好きになれなかった。
大げさで無駄に長い(手持ちはムーティ指揮フィルハーモニア管:演奏時間59分)。
しかし、今日、16型3管編成による演奏を爆音にまみれて聴くという体験が評価を変えた。「幻想交響曲」を上回る迫力。また、これほど打楽器陣が活躍する曲はないかも。
わけても終楽章、それも終盤のクライマックスはかつて聴いたことがない大音量で床も震え怖いくらいだ。
そして、気づいたのは、この演奏が原典版によるということ。
過去に聴いていたのは終盤にオルガン付きコラールを加えた改訂版だった。これもよかろうと思うが迫力の点で桁違い。10分ほど短くなったのもスッキリして良い。
♪2019-083/♪カルッツかわさき-03