2019年6月22日土曜日

神奈川フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会みなとみらいシリーズ第349回

2019-06-22 @みなとみらいホール


小泉和裕:指揮
神奈川フィルハーモニー管弦楽団

クララ・ジュミ・カン:バイオリン

ドボルザーク:序曲「謝肉祭」作品92
グラズノフ:バイオリン協奏曲イ短調 作品82
ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14

僕の記録が正しければ9回めを数えた特別客演指揮者・小泉和裕との共演で、息の合った好演だった。
ジュミ・カンのグラズノフ:バイオリン協奏曲も楽しめたが、メインの大曲「幻想交響曲」がノーミスで堂々と仕上がっていた。

神奈川フィルのここ3、4年の演奏技術の進歩に手応えを感ずる。
財政赤字脱却、労使紛争の解決など、団員が演奏に打ち込める環境が整ってきたのだろう。川瀬賢太郎の就任も刺激になったか。同慶の至りだ。

が、演奏に関して、欲を言えば、今日の金管は燻っていた。

15日の日フィル定期(@みなとみらいホール)、20日東フィル定期(@タケミツメモリアルホール)がともに金管が明るく輝くように鳴り響いたのが耳に残っているので、それらに比べると今日の神フィルの金管はどうも紗幕越しに聴いたような気がした。もっと実力はあると思う。

「雨の日はホールが良く鳴る」は僕の仮説だが、今日に限っては外れたか。まこと、響は微妙也。

♪2019-087/♪みなとみらいホール-24