2016-10-08 @みなとみらいホール
小林研一郎:指揮[桂冠名誉指揮者]
三浦文彰:バイオリン
日本フィルハーモニー交響楽団
ベートーベン:バイオリン協奏曲
ベートーベン:交響曲第6番《田園》
今日は指揮が炎のコバケンこと小林研一郎御大だ。
素人がどうこう言うのも口はばったいが、おそらく、優れた才能の持ち主なのだろうけど、旺盛なサービス精神が目障り・耳障りとなる例が少なくない。
極端なrit.にa tempo、超高速プレスト、劇的なクレッシェンドやppとffの異様に大きな落差などはまあ面白いとも言えるし、一度きりのナマ演奏故の遊びもあるのだろうが、これが観客に受けたりするものだから、いまさら止める訳にもゆかないということだろうか。本気になれば、きちんとした本流の音楽を聴かせる力があるのに、残念な気持ちで会場を後にすることが多かった。
ところがどっこい。
今日は、ベートーベンだ。
さすがこれでは遊べないはず。
いやあ、2曲とも本格的ドイツ音楽の真髄を聴かせてくれたと思う。
コバケン節は全然垣間見せもしなかった。
丁寧な音作り、音楽作りという気がした。
ベートーベンを演奏するにしてが弦楽器セクションが多すぎるのではないか(コンバスは2曲とも7本)とも思うが、現代風のベートーベンとはこういうものなのだろう。
厚みのあるサウンドが心地よし。
♪2016-136/♪みなとみらいホール-34